胸腹部の後遺障害
胸腹部臓器
胸腹部臓器は,次のように分類できます。
- 呼吸器(肺機能)
- 循環器(心機能)
- 腹部臓器(消化吸収排便機能:食道,胃,腸,肝臓,胆のう,膵臓[すいぞう],脾臓[ひぞう]等)
- 泌尿器(畜尿排尿機能:腎臓,膀胱等)
- 生殖器(生殖機能)
胸腹部臓器の後遺障害等級
障害の程度 | 後遺障害等級 | |
機能障害 | 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し,常に介護を要するもの | 1級 |
胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し,随時介護を要するもの | 2級 | |
胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し,終身労務に服することができないもの | 3級 | |
胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し,特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの | 5級 | |
胸腹部臓器の機能に障害を残し,軽易な労務以外の労務に服することができないもの | 7級 | |
両側の睾丸を失ったもの | 7級 | |
胸腹部臓器の機能に障害を残し,服することができる労務が相当な程度に制限されるもの | 9級 | |
生殖器に著しい障害を残すもの | 9級 | |
胸腹部臓器の機能に障害を残し,労務の遂行に相当な程度の支障があるもの | 11級 | |
胸腹部臓器の機能に障害を残すもの | 13級 |
※複数の臓器に障害がある場合には,介護の程度や労務の支障の程度を総合的に判断して,後遺障害等級認定がなされます。
胸腹部臓器の後遺障害と損害賠償
臓器によっては,ただちに労働能力とは関係しないとして,例えば,逸失利益の賠償がなされない,または賠償金額が制限されている,などというケースがあります。
臓器機能,職種などによるものですので,専門家に相談することをおすすめします。