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交通事故

2021/02/19

自動車保険について①(人身傷害保険)

凄惨悪質な交通事故は後を絶ちません。
しかし一方で、交通事故は、いつ加害者側になってしまうか分からない、という危険も内包しています。

 

事故を起こせば、怪我人の救助、110番などの措置をとるべきことなどは、法律以前の問題として当然のことです。
そして、法律的な損害賠償の話をすると、事故を起こした場合、相手側の損害、自分自身の損害が発生し、それぞれ過失割合に応じて金銭にて填補されます。

どんなに大きな怪我をしても(たとえ死亡事故であっても)、自身にも過失がある場合、その過失割合分については、賠償されませんので、注意が必要です。

例えば、自身の過失割合が6割あり、自身の損害額が3000万円であるケースでは、相手側の対人賠償保険からは4割分の1200万円しか支払われないことになります。
しかし、自身の保険に「人身傷害保険」を付けておけば、それを使用して、過失割合に関係なく人身損害の填補することができます。上記の例では、残1800万円の損害についても、填補することが可能となります。

 

万一に備えて、ご自身の保険には「人身傷害保険」を付けておくことをおすすめします(保険会社により名称が異なり、「人身傷害補償特約」や「人身傷害特約」などと言うこともあります)

人身傷害保険については、次の情報を知っておくと良いでしょう。

  • 自損事故で怪我をしたときにも使える
  • ひき逃げ事故で相手が分からないケース、相手が保険未加入等で現実にお金を払えないようなケースでも使える(なお、これらのケースでは、政府保障事業という制度も利用できます)
  • 契約者のご家族も使えることがある
  • 契約車の事故でなくても(他人の車に乗車中の事故や、歩行中の事故でも)使えることがある

契約内容は、各種保険会社やサービスの選び方等によって異なりますので、さらに気になる方は、自身の契約内容(約款)を確認し、保険会社・保険代理店や各専門家に相談されてみて下さい。

 

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